ペコロスの母に会いに行く
映画「ペコロスの母に会いに行く」をDVDで観ました。
原作がマンガのため、認知症についての軽やかなタッチの映画だと思っていましたが、昔のつらい体験、楽しい思い出を回想しながらの奥深い内容でした。
そうなんです。
認知症の人は、誰もが心の奥に、今の自分を支えてくれるような思い出が残っています。
直近のことを思い出すのは苦手ですが、昔のこと、子どもの頃のことはしっかり覚えています。
だからこそ、そんな思い出を話すことで分かりあえるのです。
特に活躍していた頃の思い出は、映画の中でも当デイサービスの方々も生き生きと話してくれます。
そして、私が見てしまうポイントは、職員の動きや言葉遣い、それは現場ではないだろーという現実離れしたドラマや映画では、よくある内容です。
しかし、この映画、とてもリアリティー感あります。
私自身が納得する場面、学ぶ場面が多々ありました。
長崎が舞台。
当デイサービスでも長崎の方がいました。
家族含めて、皆で一緒に見たかった・・・
というくらいに、長崎の雰囲気がよく出ていたのです。
お母さんがグループホームに入り、その中での親子のコミュニケーション。
回想シーンは、切なくも、とても見応えがあります。
認知症映画として観るのか、そこにいる当たり前の家族や親子の映画として観るのか、どちらにしても、お奨め映画であることには間違いありません。