六車由実さん著書。
六車さんは、日本の民俗学を研究し、サントリー学芸賞受賞。
大学の准教授から一転介護の世界へ入った普通ではない、すごい人です。
静岡県のデイサービス「すまいるほーむ」での利用者さんとのやりとり。介護現場で実践している「聞き書き」の様子が綴られています。
私にとって、この本は、教科書のようです。
利用者さんは、話したい。そして、聞いた話を、聞いただけでは終わらせないのです。
想いを形にするのが六車さん。
例えば、「思い出の味の再現」。
利用者さんの思い出に残っているお母さんの味。子どもに作ってあげた献立。
そんな思い出の味を全員で再現し、食べるのです。
美味しいはずです。
続く・・・