ぼけますから、よろしくお願いします
広島県呉市に住む87歳の認知症の母と耳の遠い95歳の父を1200日間撮った映画。
東京に住むテレビ制作の仕事をしている「信友直子」さんが両親の自宅での様子を帰省の度に撮影した作品なのです。
私がこの映画に出会ったのは、2019年2月。
あまりにも、そのままの姿が新鮮。
デイサービス職員4人で観に行ったのですが、それぞれが誰か(デイの利用者さん)と重ねて見ていたとのこと。
我々は、デイサービスでの利用者さんの様子しか分かりません。
自宅での大変なこと等、家族からたくさんの話は聞きますが本当の様子は想像するしかありません。
泣き、笑い、突然ウトウト眠ってしまう生の姿。
互いに助け合う夫婦の姿。
本物だからこそ、今まさに介護をしている方々や認知症の人と共に観たい映画なのです。
その後、この映画は、令和元年の文化庁映画賞と文化映画記録大賞を受賞。
その他にも数々の賞を取っています。
12月には、本にもなりました。
信友直子さんは、現在、テレビ等でも映画についてお話しする機会がどんどん増えているようです。
映画館での上映は、終了しているようですが、公式ホームページより、上映会のお知らせ欄をご確認ください。もしかしたら近くで上映しているかもしれません。