料理雑誌 編集者
自宅でカレ ー作りをしていたら、ある利用者さんを思い出しました。
10年以上前、末期ガンの80代女性が通所していました。
「私は、雑誌のお料理コーナーを担当していたの」が口癖。
認知症もかなり進行しており、同じ話を何度も繰り返します。
キャリアウーマンの先駆けのような、知的なカッコいい女性です。
昼食の食事量は少いのですが、珍しいものが出ると嬉しそうな顔で、美味しそうに食べてくれます。
末期ガンで、余命わずか。
最後の誕生日かもしれない・・・
そこで、誕生日会は、洋食のフルコースにしたのです。
職員で知恵を出し合い、前菜からデザートまで全5品を少量ずつお出ししました。
特製メニュー付き。
料理好きな職員お手製のフルコースです。
一品づつ出るたびに両手を上げて喜んでくれるのです。
見事にすべて完食。
数ヶ月後に亡くなりましたが、清々しい気持ちでお別れできたのです。
私たち職員にとっても素敵な思い出になりました。
フルコース😋
今度は、皆で作りたいと思います。