h78’s blog

認知症.介護について

2020-01-01から1年間の記事一覧

認知症介護者家族

これまで、約15年間、認知症家族との関わりの中、思い出に残っている家族の顔、やりとりが脳裏に浮かびます。 昨日、入院した方の家族が挨拶に来てくれました。 お世話になったとの挨拶でしたが、徘徊と弄便、昼夜逆転等、自宅では、入院するまで本当に大変…

認知症ソフトボールチームの夢

年始の挨拶で、若年性認知症女性が「青空の日は、身体を動かしたい」という一言からソフトボールチームを作ることになり、早くも1ヶ月が経過しました。 週に1~2回の練習ですが、少しずつ形になってきました。 ミーティングをしていると、様々な話が出てき…

認知症という生き方

昨日は、若年性認知症の方の自宅に行ってきた。 「認知症になった時はがく然とし、落ち込んで夜も眠れなかった。だけど今、仲間も増え、バンドを組み本当に楽しい」とのこと。 家族は、「出来ないことも増えてきたけど、認知症になってからのほうが生き生き…

デイサービスで大切な二つのこと

デイサービスで大切なことはたくさんあります。 あいさつ、笑顔、コミュニケーション、介護技術、気持ちに寄り添う等・・・・ 上げたら切りがないです。 私は、この仕事を始めるとき、尊敬する方から「最初と最後が大切」と言われたのを今でも思い出し、大切…

人気のおやつ

当デイサービスでの、人気のおやつを発表します。 ①たい焼き ②手作りホットケーキ ③どら焼き ④誕生会ケーキ ⑤焼き芋 ⑥手作りババロア(ゼリー) ※夏の人気は、スイカとかき氷 皆さん、毎日のおやつが楽しみで、あっという間に平らげます。 昨日は、誕生会でし…

便を壁に塗りたくる

弄便(ろうべん)。 便をもてあそぶと書きますが、まさに字の通り、便を手に取り、洋服やあらゆるところに塗りたくるのです。 介護者家族にとっては、手に負えない行為です。 これには、原因があります。 オムツの中に便をしたら気持ち悪いから、自身の手で取…

余暇時間のYoutube

当デイサービスの昼食後の余暇時間。 談笑、歌唱そしてTV観賞。 ここ最近は、Youtubeを観ることが増えています。 美空ひばり、鶴田浩二、藤山一浪、都はるみ、少し若い世代にはピンクレディーや沢田研二の懐かしの曲。 そして、ドリフターズの8時だよ全員集…

認知症の人が働くとは(2)

認知症の人が働くとは? 東京町田市にdays.BLGというデイサービスがあります。 認知症の人が洗車や野菜販売、広報紙の配達等、自身で選択して働くことができます。 代表の前田さんは、国に何度も交渉し、デイサービスで利用者さんが賃金を得られる仕組み…

認知症の人が働くとは?(1)

認知症になっても働き続けたい。 特に若くして認知症を発症した人たちにとって「働きたい」という思いが強い。 私の経験から、大企業で認知症になった人達は、定年まで勤める上げることができています。 ○金銭的余裕 ○人材的余裕 ○人を大切にする倫理的な考…

ケアマネは変更できます

ケアマネジャー(介護支援専門員)は、変えることができます。 知識は抜群だけど、口調が乱暴。 なんか相性が合わない。 そんなとき、本音で語ることができませんよね。 同事業所の違うケアマネだけでなく、他事業所のケアマネに変えることもできます。 よほど…

元上司が認知症に

上司といっても90歳を越えた男性である。 当法人の会長として活躍していた私の尊敬する方。 話しは上手く、書道を教えられるほどの字を書き、認知症になっても穏やかでユーモアもある。 大の酒好きで「病気になっても飲みたい」という程、毎晩の晩酌はかかせ…

介護民俗学へようこそ!(2)

誰もが持っている「思い出の味」。 しかし、思い出の味を聞かれて、すぐに答えられる人は少いのかもしれません。 登場する清子さんのいなり寿司。 子供の頃の思い出。 近所に、いなり寿司を配ってお駄賃をもらった思い出。 たくさんの胸につまっている思い出…

介護民俗学へようこそ!(1)

六車由実さん著書。 六車さんは、日本の民俗学を研究し、サントリー学芸賞受賞。 大学の准教授から一転介護の世界へ入った普通ではない、すごい人です。 静岡県のデイサービス「すまいるほーむ」での利用者さんとのやりとり。介護現場で実践している「聞き書…

故郷

認知症カフェでは、必ず「故郷」を歌います 昨日のカフェ終了後、介護者家族90代女性の方が「人間、最後は、故郷に帰るのね。だから故郷を歌うと涙が出るのよ」と言っていた。 埼玉に住み、約60年。 これから故郷の長崎に住むことはないのでしょうが、心は…

介護士の絵と言葉

介護士であり、アートワーカー 「高橋恵子さん」をご存知でしょうか? 介護士として、利用者の言葉やスタッフの言葉を絵と言葉にしています。 昨年の展覧会の時に、いただいた絵はがき。 「もうある ここにある 今ある幸せをもっと深く感じるために ここにい…

二度目のプロポーズ

はじめてのプロポーズは、奥さんが20歳になったばかりの頃「夫は熱烈アタックしてきて・・・」と嬉しそうに話してくれました。 年月が経ち、2回目のプロポーズ。 照れながら「僕と一緒になってください」と言ってくれたそうです。 もちろん、OK。 「認知…

ソフトボール道具の寄付を募っています

「天気がいい時は、皆で身体を動かしたい」と年始の挨拶で言ってくれた若年性認知症の女性。 この気持ちを形にしたく、皆で話し合いました。 そしてもう一人の女性は「ソフトボールがしたい」と発言してくれたのです。 そこで、ソフトボールチームを作ること…

料理雑誌 編集者

自宅でカレ ー作りをしていたら、ある利用者さんを思い出しました。 10年以上前、末期ガンの80代女性が通所していました。 「私は、雑誌のお料理コーナーを担当していたの」が口癖。 認知症もかなり進行しており、同じ話を何度も繰り返します。 キャリアウー…

ブログ開始1ヶ月

このブログ開設1ヶ月が経ちました。 認知症になっても楽しく生きる。 そんな気持ちを伝えられたら嬉しく思います。 まだまだ見てくれる方は、少いのですが、1ヶ月間毎日更新できました。 次の目標は、ブログネームの通り、78回目の更新を目指して書いてい…

認知症ねっと

認知症の最新情報 研修やイベント、書籍、TV、医療の事等、様々な認知症の情報が満載です。 認知症の民間保険の情報もあり、本当に役にたっています。 当然のことかもしれませんが、きちんと更新されているのが嬉しいです。 https://info.ninchisho.net/news

わかばのたい焼き

昭和2年、東京の麹町で生まれた方に思い出の味を聞くと、しばらく考えて「わかばのたい焼き」と答えてくれました。 デイサービスから電車で約1時間。 わかばのたい焼きを買い、誕生日のお祝いです。 もちろん、全員分あります。 「懐かしい。変わらない味だ…

若年性認知症 新年会

昨日は、若年性認知症の人5名、家族4名と一緒にファミレスで新年会開催。 男性3人は、酒が飲めると大いに張りきって、大ジョッキ2杯を美味しそうにグイグイ飲んでいました。 女性もサワーを上品に 男性の方、飲んだあとの、ウハーッー(たまらん)という顔が…

全日本認知症ソフトボール大会

毎年、静岡県富士宮市で開催される、全日本認知症ソフトボール大会。 その名も「Dシリーズ」。 今年は、3月22日(日)に開催予定です。 当デイサービスの若年性認知症の方々が「今年は無理だけど、来年のソフトボール大会に出場したい」と言っています。 まだ…

認知症賠償 自治体支援

認知症の人が徘徊し、列車や車ににはねられた時、レストランの椅子を失禁にて汚してしまった時。 こんなときは、本当にヒヤッとします。 もちろん、ご本人の心身面が一番ですが、どれだけのお金が発生するのか家族としては、心配になります。 神奈川県大和市…

認知症にならないは本当?

新聞のテレビ欄。 「一生認知症にならない○○新常識」などとありますが、どこまで信じることができるのでしょうか? アルツハイマー型認知症にならないことを指していることが多いと思います。 そもそも、認知症の原因となる疾患は100以上あり、その中の一つ…

先生

元学校の先生がいます。 実際に学校の先生をしていたのは、20代の頃のほんの数年。 しかし、この方は、認知症になった後から、若い頃の思い出のほぼ全てが、先生になったのです。 家族に聞いても、自宅で先生の話はしたことがないとのこと。 朝迎えに行くと…

法務大臣?

デイサービスにお仕事をしに来ていると思っている方がいます。 送迎車では「他のパートさんを迎えに行くのね」と言います。 この方は、社長や政治家など社会的に偉いとされている人に敏感に反応します。 昨日の送迎車で、ラジオから「森まさこ法務大臣が・・…

高校野球の思い出

デイサービスを始めた15年前。 一人一人を大切に、出来ることは何でもやろうという気持ちでした。 そんな時、同じことを何度も何度も繰り返し話す男性。 「俺は、高校時代に野球をやってたから、身体は丈夫だ。悪いところなんかない」 魚市場で競りをしてい…

マンガ 「介護する人・される人のきもちがわかる本 」

作者の北川なつさんは、特別養護老人ホームやグループホームで働いていた元介護職員で、現在は介護の漫画や絵本など書いています。 昨年、たまたまお会いする機会があり、身体は大きいのですが、優しい口調と穏やかな雰囲気。 なんか自然体(^-^) 私が読んだ…

ぼけますから、よろしくお願いします

広島県呉市に住む87歳の認知症の母と耳の遠い95歳の父を1200日間撮った映画。 東京に住むテレビ制作の仕事をしている「信友直子」さんが両親の自宅での様子を帰省の度に撮影した作品なのです。 私がこの映画に出会ったのは、2019年2月。 あまりにも、そのま…